連載●シリーズ「抗う人」⑰

追想(再録)
新聞の戦争責任を問う~むのたけじ

ジャーナリスト 西村 秀樹

ジャーナリストむのたけじが亡くなった。敗戦後71年目の夏、2016年8月21日のこと。享年101。死因は老衰。筆者がむのたけじにインタビューしたのは、「新聞たいまつ」を永く発行した秋田県横手市内の自宅兼新聞社だった。それから朝日新聞阪神支局襲撃事件の集会場の神戸市内で、そして昨年11月浄土真宗大谷派(東本願寺)の講演会で京都でお目にかかかり話を伺った。車椅子生活にはなったが、机を叩いて戦争に反対し、若者を元気づける声の大きいこと。戦争の足音が近づいてきた今、改めて、「抗う人」むのたけじさんの存在の大きさを想う。本誌、『現代の理論』26号(紙版時代の同誌2011年新春号)掲載の<「抗う人」-新聞の戦争責任を問う~むのたけじ>を再録し、追憶の想いを読者の皆さんと共有したい(西村記)

むのたけじは「希望は絶望のどん底に実在する」と語る (横手市の自宅で筆者写す。2010年9月24日)

以下をクリックすれば記事が表示されます。

<新聞の戦争責任を問う~むのたけじ>

にしむら・ひでき

ジャーナリスト。1975年慶應義塾大学経済学部卒業、毎日放送入社。現在、近畿大学人権問題研究所客員教授、同志社大、立命館大非常勤講師。日本ペンクラブ理事・平和委員会副委員長。著書に『北朝鮮抑留』(岩波現代文庫)、『大阪で闘った朝鮮戦争』(岩波書店)

ページの
トップへ